一般の自家用車で乗客を運ぶライドシェアで、米リフトの戦略に世界の注目が集まっている。 ライバルの米ウーバーテクノロジーズが世界各地で規制当局やタクシー業界とぶつかり合うのに対して、リフトは規制当局や自動車産業とも協調路線を取っている。 楽天や中国のアリババ集団などから20億ドル(2200億円)以上を調達している。今年1月には自動車大手の米ゼネラル・モーターズ(GM)から5億ドル(約550億円)の出資を受け入れた。 GMが割安でリフトの運転手にクルマを貸し出す「エクスプレスドライブ」というサービスを3月からシカゴで始めた。GMとの提携で運転手を確保しやすくし、サービスを広げる狙いがある。 リフトは全米190以上の都市でサービスを展開し、ウーバーと激しく争い、米国では認知度が高い。中国やインド、東南アジアの同業と提携して世界展開を図っているため、その実態は日本ではあまり知られていない。 新経済