【以下は、月刊ムーによる解説である】 1.おそるべき映像 完全なる創造主が世界を作ったとしたら、この世に悪や欲があるのはなぜなのか……。 その問いに簡単に答えは出せないが、ひとつ言えるのは、悪や欲を抱いた、不完全性によって世界は運動している、させられているということだ。 ここに、おそるべき映像がある。「アクマのキムラー」なる、一連の儀式を思わせる映像には、完全を求める欲望と、それによって浮かび上がる欠落が描かれている。 単に、悪魔のようなものが 出現するということではない。まさに「アクマ的」=悪魔的と称される描写は、人間の内面に悪魔たるべきものが生きている (そして滅することはできない) 現実を突きつける。「食らう」、そして「生きる」という行為が根本的に背徳であるならば、われわれはいかなる闇を背負うべきなのか。 2.古代の鳥神像と謎の儀式 映像の途中、「すぐおいしい、すごくお