「メキシコに工場を造るなんてありえない!」 今年1月、大統領就任前のトランプ氏が名指しでトヨタ自動車を批判したことから、メキシコに注目が集まっている。安価な労働力で生産し、近くの消費国で売りさばく。メキシコはアメリカ向け自動車生産の一大拠点となりつつある。 一方で、グローバル化した日本企業のサプライチェーン(原材料から製品の調達・供給網)は、世界各地に広がり続けており、メキシコはごく一例にすぎない。それ以上に日本企業の進出が進む国々を紹介しよう。 東洋経済新報社が毎年4月に刊行している『海外進出企業総覧 国別編』から「この5年で日本企業が現地法人を増やしている国のランキング」を作成した。同書の最新2017年版は、上場・未上場6572社にアンケート調査を実施、日本企業の出資比率が合計10%以上の現地法人について進出国別にまとめた。調査時点は2016年10月で、5年前の2011年10月時点調査