東日本大震災は、すべての日本人に地震の恐ろしさと災害から身を守る備えの大切さを痛感させた。あわてて防災グッズや食料を買い込んだ人も多いだろうが、その品々は果たして極限状態のとき、あなたを救ってくれるモノだろうか? 長年、世界中を旅しながら、数々のサバイバルグッズを集めてきた旅行作家の長崎快宏さんに、“本物”のサバイバルグッズと利用術を紹介してもらった。 大災害に遭ったとき、何が何でも必要なのは薬、水、笛、明かりの4点だ。携帯電話も大事だが、スマートフォンなどは電池の消耗が早く、災害時には役に立たない場合がある。食料の心配は不要。2−3日食べなくても死にはしないし、避難所に逃げ込めば、たいていは3日以内で支給されるからだ。 最優先すべきは、水と薬品。薬は当面必要なファーストエイドの軽装備でかまわない。傷の手当てを手早く済ませられる品をそろえておこう。 大人が1日に必要な水は2リットル。