甲子園球場が「なでしこ」フィーバーに包まれた。サッカーの女子ワールドカップ(W杯)で優勝した日本代表のFW川澄奈穂美選手(25)とGK海堀あゆみ選手(24)(ともにINAC)が27日、兵庫県西宮市の同球場で行われたプロ野球阪神-中日の試合前に始球式を務めた。 満員のスタンドから大きな歓声を浴びながら、海堀選手がマウンドへ、川澄選手が右打席に。「(W杯決勝の)米国戦より緊張した」と声をそろえる対決は、守護神の投球が点取り屋の背後を通過。大きな空振りにまたスタンドが沸いた。 川澄選手は「サッカーのピッチ以外でこんなに声援を受けるとは思わなかった。楽しかった」と満面の笑み。京都府出身で、一家で阪神ファンという海堀選手は「暴投になってしまった」と苦笑いした。 W杯優勝に貢献した2人はリーグ制覇を目指す阪神にもエール。川澄選手は「米国戦やドイツ戦もそうだったが、追う立場のほうが勢いが出る」と言い、海