星野佳路(ほしの・よしはる) 1960年長野県生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業後、米コーネル大学ホテル経営大学院修士課程修了。1914年に創業した星野温泉旅館の4代目で、91年星野リゾート前身の星野温泉社長(現代表)に就任。著書に『星野佳路と考えるファミリービジネスマネジメント』(日経BP)など。 ――今回の特集テーマは「時間」です。ライフハッカー[日本版]では時間は金融資産に並ぶ、もしくはそれ以上に価値の高いものではないかと考えています。「時間」という資産について、星野さんはどのように捉えていらっしゃいますか。 おっしゃる通り、時間は資産です。私は「自分の人生の残り時間はどれくらいあるのか」ということを常に意識しています。 そうすると、年齢によってできることが変わってくることがわかります。私の今の年齢(61歳)から考えると、ここからの10年というのは非常に貴重な時間になっていくと考えてい