NTT東西のNGNが新しい展開を見せている。6月1日から提供が始まった帯域確保型データ通信「データコネクト」は企業ユーザーにとって、どのような利用価値があるのかを徹底検証した。 データコネクトをどう使うか 前編ではデータコネクトの概要と仕組みを解説したが、後編ではその利用用途を考えてみよう。図表5に示したように、最初に考えられるのはテレビ会議の際の資料共有である。 これまでのNGN上のテレビ会議システムは、データ通信を用いた資料共有は実現できず、音声と映像のみのシステムであった。データコネクトを利用すれば、NGNの特徴であるハイビジョンクラスの映像と共に会議資料の共有も可能となる。さらに、テレビ電話とデータコネクトの併用となるので、従来のテレビ電話の料金のままで資料共有することも可能になる。 次にデータコネクトのみを利用するケースはどうだろうか。以下に3つの観点から評価してみる。 (1)「