現代の子どもは、その多くがゲームやインターネットへのアクセスに多くの時間を費やして寝不足や運動不足などにさらされており、心身の成長に大きな影響を受けている。脳科学の観点からこうした現状に警鐘を鳴らしているのが、小児科医で発達脳科学者の成田奈緒子氏だ。 成田氏は、十分な睡眠をとり、「早寝、早起き、朝ごはん」という生活リズムを整え、身体を動かすといった運動習慣を身につけることを提唱している。それによって子どもの脳が鍛えられ、心身の安定につながるというのだ。 幼児期の運動習慣を通じて子どもの成長・発達に貢献し、人生の糧としてもらうことをミッションに掲げる、三輪車・自転車などののりものメーカー「アイデス」の中井範光社長もまた、同様の考えを持つ。多くの文献にあたり、識者との交流を通じて商品開発に生かしてきた経験から、適切な運動が子どもの脳の発達に効果をもたらすと中井氏は確信している。 脳科学的に見て