サブリミナル・マインド―潜在的人間観のゆくえ (中公新書) 作者: 下條信輔出版社/メーカー: 中央公論社発売日: 1996/10/25メディア: 新書購入: 29人 クリック: 110回この商品を含むブログ (78件) を見る虚構機関のいくつかの短篇や伊藤計劃の作品を読んで、最近(というわけでもないか)のSFのはやりらしい意識と脳の関係についてとっかかりが欲しいと思って見つけたのがこの本。著者は山本弘の短篇「七パーセントのテンムー」でも引用されていた実験を行ったベンジャミン・リベットの当の本を訳した人で、これは好適と読んでみて、まさに望みの通りの本だった。 この本の基本的な議論は、著者自身がセントラルドグマ(中心教義)と称する「人は自分で思っているほど、自分の心の動きをわかってはいない」ということに沿って進められている。 細かいことは本の方を当たって欲しいのだけれど、ここで示されている「