菊地成孔・大谷能生の著書「アフロ・ディズニー」からのインスパイアを受けて、NHK教育「さわやか3組」のオープニングにおける映像と音楽の強シンクロ~弱シンクロ~反シンクロ性の変遷を振り返ってみることにします。 80年代のオープニング。年によってヴァージョン違いがいくつかあるのだが、共通しているのは、大縄跳びやバスケットボールのドリブルなどの、強烈な律動感覚をもよおすシーンが、極めてファンキーなテーマ曲の律動とは全く無関係な形で挿入されていること。後述するゼロ年代「さわやか3組」では考えられないこの反シンクロ性が醸し出す独特のエレガンスが、リアルタイムでこの番組を見ていた小学生当時の自分に不思議な印象を残していたのを今でも記憶している。 97年のオープニング。80年代的な反シンクロ性は影をひそめ、テーマ曲の小節の区切りでカットや字幕が移り変わっていく程度の弱シンクロが見てとれる。番組の歴史上に