中央自動車道の笹子トンネルの事故から9日で1週間になります。崩落した天井板などはトンネルの上部に接着剤を使うボルトでつり下げられていました。 専門家は、こうしたボルトを使用した施工方法そのものに疑問があると指摘していて、国の調査委員会は建設当時のいきさつを詳しく調べることにしています。 今回の事故では、天井板などのコンクリート製の板がトンネルの上部に取り付けられた金具ごと落下し、金具を固定していた接着剤を使ったボルトが抜け落ちた状態で見つかっています。 トンネル工学が専門で、笹子トンネルの建設当時の昭和40年代にボルトの施工方法を研究していた大阪大学の谷本親伯名誉教授は「接着剤は水に触れると劣化しやすく、時間がたつとボルトがゆっくりとずれ動く「クリープ現象」が起きる可能性があり、耐久性に限界があるため、補助的な用途に使っていた。笹子トンネルで天井板などの固定になぜ接着剤を使うボルトを使って