中国新疆ウイグル自治区の共産党委員会は「テロ組織」の影響を減らすためとして、ウイグル族など少数民族の伝統的衣装の「標準化」を進めていくことを決めた。同自治区の公式ニュースサイト「天山網」が13日までに伝えた。 習近平指導部が進める少数民族管理強化の一環とみられる。宗教行為の制限や中国語教育の強要に対して反発を強めている少数民族をさらに刺激する可能性がある。 新疆ウイグル自治区政府は「近年、テロ組織に惑わされ、少数民族が宗教的色彩の濃い外国製衣装を求める傾向が強くなっている」と指摘した。標準化推進は自治区の党委宣伝部や文化庁、品質検査局などが担当する。 今年中にウイグル族の「標準的な伝統的衣装」の研究を始め、来年中に標準化させる予定。また、カザフ族などそのほかの少数民族の衣装についても2020年までに段階的に標準化させるとした。(共同)