「付き合えそうだ、と思ったのに」。SNS上で友人を通じて知り合い、連日かなり親密にメールで会話していた女性と、最近ようやく実際に会えた、という男性の体験談を聞きました。会ってみると、メールで感じていたのとは、彼女の印象も、恋愛に発展しそうな感触も、かなり違っていた、とのことで、「猫かぶっていたのかなぁ」などと、彼は少々腑に落ちない様子でした。 文字だけじゃ伝わらない“感情” 「メール」はなぜ、思い違いを起こしやすいのか。大きな理由として、やはりメールが「文字だけのコミュニケーションだから」です。普段、人は「表情」や「しぐさ」を総合して、相手の言っていることを“総合的に”判断しています。例えば、電話などでも、声のトーンだけで、ある程度、相手の喜怒哀楽が分かるもの。相手が「怒っていないよ!」と言っていても、声の感じが怒っていれば、多くの人は、「言葉」よりも「声のトーン」のほうを重視するはずです