2台以上のHDDで組むRAID1だが、必ずしも物理的に同じ場所になくともよい。Chiron FSを使えば、ネットワーク上の2台のマシンが持つディスクで1つのRAID1を構成できる。この素晴らしいソフトウェアを紹介しよう。 LinuxカーネルはRAID1の実行をソフトウェアでサポートしている。RAID1では、1つのファイルシステムを2台以上のディスク装置で保持するため、障害が発生しても最後のディスクが生き残っていればすべてのデータを復旧できる。素晴らしい仕組みだが、メモリや電源ユニットなど、ほかのハードウェアコンポーネントが故障した場合にはやはり貴重なデータが失われる可能性がある。だがChiron FSを使えば、ネットワーク上の2台のマシンが持つディスクで1つのRAID1を構成でき、一方のマシンがダウンしてもファイルシステムにアクセスし続けることができる。 RAID1構成が維持された状態で一