環境問題のウソ (池田) 池田 清彦, 2006年: 環境問題のウソ。 筑摩書房 (ちくまプリマー新書)。 【ここではおもに温暖化に関する議論についてコメントする。】 世間の常識は正しいとは限らない。 ときどき常識を疑ってみることは必要なことだし、 科学者はそういう意味で一般市民に手本を示す立場にあるのかもしれない。 そういう意味で、本書のような議論の意義はあると思う。 しかし疑いをもたらした人の主張に賛成するかどうかはまた別の問題だ。 また、ある議論を広める人が、広めることによって得をする人だ、ということは よくあることだ。しかし、常にそうだというわけではない。 また、もし得をするから広めているとしても、 だからその議論はうそだということには必ずしもならない。 疑うのはいいが、逆方向にも疑ってみる必要がある。 第3章は外来生物種の話である。 著者は外来種をもちこむことに賛成ではないが、
先週から4回講義。やっと終わった。この間の日本での学会で聞いた内容をいくつか使った。学会もたまにはいいことがある。 以下の論、スケーリングの問題だなと思った。貧困という問題への対応に関する話題である。*1 湯浅誠さんの目的がよく分からない なぜサヨクは駄目なのか?・・・いつものモグラ叩き・・ 目の前の貧困をどうにかしようという立場はまさに目前の問題、景気よくしなければ貧困はなくならない、というのは空間的に広くかつ中期的な話である。医療にたとえれば前者はピンポイントで修復を試みる西洋医学的ミクロな立場、後者は体全体の環境を整えるという東洋医学的マクロな立場だろう。べつに互いを排除しているわけではない。両方行えばそれでいい、と私は思う。東洋医学ファナティックな人間で”西洋医学は無効、エントラッセンは全体性をみていない”とか主張する人もいるけれど(最近ドイツでも多いぞ)、複数の階層で治療を行うと
組織法律:旧来から公権力の行使に関わる組織及び作用に関する法律を指していた。第5共和国憲法第46条の規定によれば、特別な手続によって定められ、憲法評議会の管轄下に置かなければならない法律をいう。 権限移譲法案について 権限移譲法案は、2003年10月1日に閣議決定され、上院において1313項目の修正が提案され、80時間の審議の後、472項目について修正した上可決され、国民議会(すなわち下院)に送付されている。以下では、その内容について概観したい。ただし、国民議会の審議において、さらに修正されることが予想され、実際に公布、施行される法律とは内容が異なる可能性があるので注意されたい。 まず、第I編では、州に対する経済開発(le dveloppementconomique)、観光振興(le tourisme)及び職業教育・訓練(la forma-tion professionnelle)関係
研究部主任研究官 小黒 一正 我が国は他の先進国に先駆けて人口減少経済に突入している。この人口動態の変化は、マクロでの人的資本の減少を通じて、マクロ経済の他、財政・社会保障など様々な分野に影響を及ぼす可能性が高い。こうした状況の中、人的資本の維持・拡充の観点から、高齢者や女性の労働力活用の他、外国人労働者・移民の受け入れを巡る議論についても注目を集めている。もっとも、以下の表(国連による推計結果)も明らかにしているように、人口減少の問題解決策を移民などの増加に求めることは難しい。これは、国連が、先進国を対象に人口水準の維持や高齢化進行の回避に必要な移民流入数の推計をしたものである。 表:「補充移民」の試算結果(国連経済社会局人口部・2000年公表) 具体的には、1998年改訂の国連人口予測における中位推計をベースライン(シナリオI)として、「1995年以降に移民の流入がないケース(シナリオ
少し前のことになるが、同じ日に職員2名が別々の研修に行ったのである。 ひとつは保育、学童関係者向けの「発達障害ってこういうものです」的研修。もうひとつは最近少し流行りかけのPECS二日間研修。ちなみに前者は無料だが、後者は50000円(いくらなんでも高くないか)。 どちらも大盛況である。前者に行っていたのは自分だが、定員の倍ほど来ていた(もはや「定員」の意味がわからないが)。後者は施設や特別支援学校関係者でにぎわっていたらしい。 しかし、レベルがあまりに違いすぎるのだ。 保育者向けのほうは、ほとんど入門書に書かれているぐらいのことしか話されていない。重点的に話すポイントに工夫はあるが、狭く浅い内容だ。しかし、2時間の講義の末、質疑応答で「いったい2時間の間、何を聞いていたのか」という質問や感想が次々出てくる。講師が頭を抱えながら回答する状況だった(講師は知り合いだったので終了後「(こういう
昨日で大きな山をひとつ越えた感じ。 人探しを急がなければならない事態は回避できそう。しっかり情報収集できている保護者との話はスムーズだ。初対面にも関わらず、支援者との付き合い方がうまいというかなんというか。子どもに対する思いを交えつつ、自分なりのがんばりも示しつつ、必要なものを必要なだけきちんと主張。 一方で行政に対してとてつもない時間数の支給申請をあげて担当者の逆鱗にふれたらしい保護者の情報など入ってきて、いったいこの違いはどこから来るのだろうかと。もちろんそれぞれに生活が違うのだから、利用時間数の単純な比較など意味はないし、今後の具体的な展開も全くわからないが、家を子どもが寝るだけの場所にするつもりだろうか。どこの事業所も需給調整能力が限界に達しており、深刻な事態を迎えているというのに(むろん事業所として不断の努力の必要性は理解している)。 親が忙しい、働いている→親どうしのネットワー
『なぜ全国の小児科医は目の前のこどもと共に働く家庭を救わないのか?〜病児保育の新たなモデルによる「社会起業」と「ソーシャルイノベーション」〜』 http://komazaki.seesaa.net/article/83238569.html#more あいかわらず文章が上手い。内容も説得力がある。 私はゆえあって駒崎氏と何度かお会いしたことがあり、彼の人となりと(いい意味での)計算高さに魅了されており、目指すべき社会のビジョンにも共通点は多い。しかしNPOなどの非営利組織が果たす役割についての見解には若干の温度差がある。これは何より彼はNPOの実務家で戦略家、私はただの研究者の卵(というより今はただのリーマンだが)ということで、ものを見ている視点もやや異なることもあるが、それだけではないだろう。 こういった温度差の原因については、ここ↓ 「社会的企業の近辺メモ」 http://d.hate
一読者 2008/05/03 01:06 となると、こういうことなんですかね。目の前で困っているホームレスの人がいる。そこで彼に向かってこう言う。 「あのさ、手助けしてあげたいんだけど、募金とかやると保守派に利用されちゃうから、できないんだわ。だから、とりあえず当面は自分でなんとかしてくれ。まあ、俺が日銀総裁になってリフレ政策発動するまで待っててくれや。あと30年ぐらいでなんとかなると思うから。ひょっとしたら、シバキアゲの民主党に邪魔されてできないかもしれないけど、そんときは御免な。じゃ、俺、経済学の勉強しなきゃだめだから、行くわ。」 と言って、そそくさと立ち去る、と。 sunafukin99 2008/05/03 07:55 >一読者さん なるほど。で、道歩いてて「どこの誰とも知らないホームレス」と遭遇したらあなたなら何かしてあげられるんですか。それともホームレス支援活動でもやってるんで
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く