22日、パレスチナ自治区ガザで、手こぎボートに乗って網を引き上げる漁師たち。イスラエル軍の砲撃が時折、近くに着弾して水柱が上がることもあるという=浜口武司撮影 【ガザ市(パレスチナ自治区ガザ)=浜口武司】停戦が発効したにもかかわらず、ガザの沖合では連日、イスラエル軍の砲撃が続いている。標的はパレスチナ人の漁師が操る小さな手こぎボートだ。威嚇が目的とみられるが、二十二日には負傷者も出た。生活の糧を得るための漁も今は、命がけの日々だ。 朝五時すぎ、沖合を警備中のイスラエル軍の艦艇から砲撃が始まった。ドーンという大砲の音に混じって、機関銃の連射音が聞こえる。時折、浜辺から遠くないところに水柱が上がった。砲撃は二時間以上も続いた。