次シーズンの準備をしながら、あらゆることを同時進行で進める本田圭佑のバイタリティはどこから生まれるのだろうか。 この夏、本田圭佑は多くのメディアを通じて、世間に登場している。 かつてないほどの、露出量。ある時は、スポンサー契約の際にテレビカメラを入れ、そこでインタビューを受けた。またある時は、夜のニュース番組にスタジオ生出演。多忙な予定の間にもインタビュー取材を受け、また芸能レポーターが集まる会見にも登場した。アメリカに渡り、国連財団から青少年のための国際支援者として任命されたことも広く報じられた。 そして、極めつけは安倍晋三首相との会談――。マスコミ各社も彼の動向を、連日追い続けていた。 以前は、メディアの前で多言はしなかった。いまでも、決して何でも話すというスタンスでないことは確かだが、本田の発信スタイルは明らかに変化を見せつつある。そこには、一選手として世の中から見られていたこれまで