©Museum and Archives, Kyoto Institute of Technology 展覧会|Exhibition 2015.1.6 - 2015.1.10 声なき声 いたるところにかかわりの声 そして私の声 芸術祭Ⅱ 「土居次義 記憶と絵画」展 ごあいさつ いきなり私事で恐縮ですが、1995 年に京都工芸繊維大学に赴任する際、当時の教授であった宮島久雄先生から声を掛けていただきました。口説かれたわけではないのですが、そのときの殺し文句が「土居先生の蔵書があるから」でした。日本美術史を研究しようという者にとって、土居次義先生のお名前は、長谷川等伯や狩野山楽の名とつねにセットでしたから、これは魅力的なお誘いでした。 その言葉に乗せられて本学に赴任することになるのですが、実際には、土居先生のご蔵書は、ご遺族が三竹園文庫というかたちできちんと管理されており、本学の図書館に