迷える訪日客を華麗に案内 京都駅に凄腕ガイド：朝日新聞デジタル米旅行雑誌の人気観光都市ランキングで、２年連続世界一に輝いた京都市。玄関口のＪＲ京都駅には国内外の観光客が押し寄せている。そんな京都駅に、改札口周辺での訪日客の立ち往生を半減させた「スーパーガイド」がいるという。どんなすご腕なのか、駅を訪ねてみると――。 「宇治駅までの切符は、いくら？」 「近くにレストランは？」 ＪＲ京都駅の中央改札では、英語や中国語の質問が飛び交う。その中心にいたのは、台湾出身の呉淑婷（ごしゅくてい）さん（２８）。右胸に「ＥＮＧＬＩＳＨ 中国語」と書いた黄色いバッジを着けている。韓国語、日本語も使い分け、１０分間で２０人ほど７組の客をさばいた。 訪日客が頻繁に向かうＪＲ奈良線の稲荷駅や宇治駅は、発車ホームや運賃を暗記。左手に持つ手帳には、京都から富士山や鎌倉までの行き方や時刻表が自筆で書かれている。 客足が途絶えると、自動券売機前でとまどう中国人親子に駆け寄り、切符の購
