今年も8月6日がまた巡って来た。人類歴史上初めての原爆投下、あれから65年が経った。 毎年テレビの前で黙祷を捧げる。 8時15分だ。 あのニュースを聞いたときのこと、戦争が終わってから知った惨状と苦しみが迫ってきて息苦しい。 眼を開ければ参列している方々のお顔が暑い日射しのなかに見え、熱中症の心配をついしてしまう。 一瞬に現実に戻ってしまう自分に65年の歳月の長さを思った。 この日の夕方には疎開先の農村でも、 「広島に新型爆弾が落とされて全滅やて」 とい噂があちこちで囁かれ村中に広がった。 新聞にどう報道されていたか記憶がないが、 朝日新聞「世相75年」には終戦後 「原子爆弾 ウラン原子核の分裂 最少量で火薬二萬噸に匹敵」という解説記事が載っている。 当時は、もうお先き真っ暗、政府にいかに鼓舞されても絶望感で皆が疲れきっていた。 母が親しくしていた知人のお父さんが縁者を気遣って何とか切符を
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く