第154回芥川賞・直木賞(日本文学振興会主催)の選考会が19日夜、東京・築地の新喜楽で開かれ、芥川賞に滝口 悠生 ( ゆうしょう ) さん(33)の「死んでいない者」(文学界12月号)と 本谷有希子 ( もとやゆきこ ) さん(36)の「異類婚姻 譚 ( たん ) 」(群像11月号)、直木賞に青山 文平 ( ぶんぺい ) さん(67)の「つまをめとらば」(文芸春秋)が決まった。 67歳での青山さんの直木賞受賞は、1990年の星川清司さん(故人)の68歳に次ぎ、史上2番目の高齢受賞。副賞各100万円。贈呈式は2月下旬に東京都内で行われる。 滝口さんは、東京都八丈町生まれ、埼玉県育ち。2011年「楽器」で、新潮新人賞を受賞しデビュー。15年に「愛と人生」で野間文芸新人賞。今回は2回目の候補だった。 受賞作は、老人の通夜が舞台。顔や境遇が似通っても悩みは異なる親類たちが故人をしのぶ姿を通し、生き