関東軍の板垣征四郎・高級参謀、石原莞爾・作戦参謀らは、かねてから日中間で紛糾していた満蒙問題を解決するための軍事行動と、日本軍による全満州占領を考えていた(満蒙とは、満州および東部内蒙古をさす)。 関東軍内での地位は板垣が上だったが、実際の主導権は石原にあった。石原は、関東軍に赴任する前から、20世紀後半期に日米間で世界最終戦争が行われることになるとの独自の信念をもっていた。そして、日米世界最終戦争に備えるため、満蒙の領有と中国大陸の資源確保を企図しており、それを実行に移したのである 世界最終戦争にも次期大戦にも満州の資源が必要 一方、東京の陸軍中央(陸軍省・参謀本部)でも、中堅幕僚の横断的グループ「一夕会」が結成され、その中核メンバーは、満蒙領有を秘かに検討していた。一夕会は、会員40人前後で、永田鉄山、小畑敏四郎、岡村寧次、東条英機、山下奉文、武藤章、田中新一など。後に陸軍を動かすよう
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