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ブックマーク / sociology.jugem.jp (3)

  • メディア批評系の卒論をどう指導するか | Theoretical Sociology

    来年度の卒論指導に向けて、今年度の反省や感想を簡単にまとめておこうと思う。今年感じたのは、 アニメやマンガなどを批評する卒論は難しそうだということである。なぜか流行歌の研究は比較的うまくいっているような気がするし、アニメや漫画ゲームなどにしても、必ず失敗することを運命づけられているというわけではないだろうが、これまでの卒論の例を見る限り、失敗率が高そうな気がする。印象論で言うと、失敗率が高い理由は3つ考えられる。 まず、深く考えず安易にメディア批評を選ぶ学生が多いこと。メディア現象は身近な社会現象だろうし、メディア批評の中には面白いものもある。学生がこういったテーマに魅力を感じるのはよく理解できるのだが、読んで面白いからといって自分が面白いものをかけるとは限らない。メディア批評の論文が『社会学評論』や『ソシオロジ』のような主要な社会学雑誌に載ることはまれだと思うが、それはメディア批評をオ

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    mickn
    mickn 2015/04/06
  • 阪大を去るにあたって: 社会学の危機と希望 | Theoretical Sociology

    明日から京大に異動になります。阪大には6年間、助/准教授として働きましたが、当に楽しい6年間でした。 最後に日の社会学に対する危惧を一つ述べておきます。日の社会学の特徴は、アカデミズムの軽視だと思います。すなわち、学会報告や学会誌を軽視しているということです。学会発表もせず、学会誌に論文を投稿もせず、それでも社会学者づらしてを出版したり、さまざまなメディアで発言することができるのが、日社会学の実情です。このようなことが起きるのは、学会報告や学会誌が、新人の登竜門として位置づけられており、その評価が低いからだと思われます。エライ先生はしか書きません。エライので査読を受ける必要もありません。こっそり紀要などに考えを公開することはありますが、人から評価されるのは恐ろしいので、学会誌には絶対投稿しません。出版社もが売れさえすればいいので、研究の水準や主張の真偽は気にしません。エライ先

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    mickn 2009/03/31
  • バイク便のエスノグラフィ | Theoretical Sociology

    昨日と一昨日は、法政大学で日社会学会大会が行われていた。私が聞いた報告の中でおもしろかったものを紹介しよう。 阿部真大、「バイク便ライダーの職場におけるルールの形成」 である。この報告の前提になっているのが、 阿部真大, 2005, 「バイク便ライダーのエスノグラフィ」『ソシオロゴス』29: 215-231. である。まず驚いたのが、バイク便ライダーは、法的にはバイク便会社の従業員ではなく、仕事を請け負っているという事実である。従業員ではないので、事故にあっても労災はおりないし、バイクが故障しても、修理は自己負担のはずだ。しかも、バイク便ライダーの場合、事故に遭う確率が高いし、部品の磨耗や事故のせいで修理のコストもバカにならないはずである。しかし阿部によれば、当のバイク便ライダーの多くは、自らの仕事趣味の延長線上に位置づけており、ほとんど搾取されているという自覚がなさそうなのである。も

    バイク便のエスノグラフィ | Theoretical Sociology
    mickn
    mickn 2006/10/22
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