タイトルに目を奪われて著者をみると、以前“Save the 下北沢”の勉強会にもご登壇いただいた服部圭郎さんの本だったので、迷わず購入した。これ、すごい名著です。なにがすごいかというと、「道路をつくることで今、日本になにが起きているのか?」の謎をすべて解き明かしているし、僕ら一般の日本人が「常識」と考えている道路に関する知識がどんなに偏見に満ちたものであるかを、データを使いながら親切に解説することに成功しているという点でとにかくすごいのであります。 例えば、「道路をつくると地方は潤う」と思っている常識も、「安全が確保されるのでは?」という期待も、「商売が上手くいくのでは?」という希望も、すべて実は幻想だということが、この本を読むと良くわかります。 道路とは一体何なのかを知る上で、必読の書だと断言しておきます。お時間のあるときに是非読んでみてください。