いわゆる「闇バイト」による強盗事件が首都圏を中心に相次いでいる。逮捕されるのは「受け子」や「出し子」と呼ばれる末端の実行役ばかりで、暴力団や半グレなどによる組織的関与も指摘され始めている。いわれのない中傷か、はたまた“街を守る存在”という正義感に駆られたのか。「ウチの縄張りで強盗を行なうなら成敗する」──こんな掲示をする有名暴力団組織が現れた。暴力団取材の第一人者であるフリーライターの鈴木智彦が当該組織を直撃。幹部は掲示を認めた。 * * * 首都圏で連続発生している強盗事件が止まらない。被害者が拉致されたり、殺害される凶悪事件さえ起きている。 「被害者の方が亡くなる事態など、国民の体感治安に深刻な影響を与えている。重要なのは一刻も早く首謀者を逮捕すること。警察が一体となって事案の全容解明を進めていきたい」 10月24日、露木康浩警察庁長官が定例会見で強盗事件に言及したが、抑止効果はなかっ