[Benjamin A. Lieberman, Ph.D.(Senior Software Architect Trip Network, Inc.),@IT] 要件定義はシステムの心臓部だ。システムの動作を明らかにするだけでなく、構築された背景をも、最終的に利益を享受するユーザーの頭の中に焼き付けてくれる。だが、これらの要件定義は、(1)簡略的もしくは局所的な開発メカニズムによって不十分な形で拾い出されたり、(2)デベロッパの頭やコードという不可解なものの中で拾い出されたりすることも多い。残念ながら、大半のソフトウェア開発企業にとっては、どちらのアプローチも、誤りとコスト増につながってしまう。 負の遺産 多くの企業は、何年もの開発期間を費やし、自社の存続にとって欠かせないレガシーシステムを最低1つは抱えており、それに膨大な額の投資をしているものだ。しかし、一連の要件定義が欠損しているか、