推計10万人超が犠牲になった昭和20年3月10日の東京大空襲から10日で70年となる。未明の無差別爆撃だった上、軍が厳しい報道管制を敷いた時代だけに、これまで東京大空襲の最中に地上撮影した写真は存在しないとされていたが、炎上する東京の様子をとらえた写真9枚が残っていたことが分かった。カメラマンの遺族が保管するフィルムを東京大空襲・戦災資料センター(東京都江東区)が調査・分析した。あの日、猛火をかいくぐりながら東京の惨状を撮り続けた男たちの姿を追った-。(写真報道局 松本健吾) × × × 2月下旬から戦災資料センターで開かれている写真展で、多くの来場者が足を止める1枚がある。 《暗闇の中、遠くに幾筋もの炎が上がる。猛煙の照り返しで空は焼け、空襲を受けていない街並みまでほのかに浮かび上がる-》 これが今回確認された昭和20年3月10日未明の東京大空襲の最中に撮影された写真だ。撮影したのは、陸
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