<「宇宙人ピピ」台本 1965年10月14日放送分> 2014年12月5日に亡くなられた、川北紘一監督が亡くなる直前に検討していた『宇宙人ピピ』の新たな映像化企画をきっかけに、残っていた半世紀前の『宇宙人ピピ』オリジナル台本を調べた結果、その裏ページから 小松左京のSF最高傑作『果しなき流れの果に』の創作メモが発見されました。 1965年、『果しなき流れの果に』をSFマガジンに連載中、小松左京は、自らが描こうとした壮大なイメージに追い詰められて連載放棄まで考え、さらに最後にはストレスのため血を吐くほどの状態になりました。 今回見つかったのは、そのクライマックスに関する重要な創作メモです。 メモには『果しなき流れの果に』の物語に反映する、以下のような言葉が書きつけられています。 なぜ過去をかえては行けないのだ? 眞の時間旅行が可能になればエネルギー保存則がやぶれる 何度もフィードバックする