自民党の憲法改正推進本部(保利耕輔本部長)は15日、政権交代後初の会合を党本部で開いた。安倍晋三首相も出席し、憲法改正について「大きな宿題だ。憲法を変えていく、日本を変えていく原動力になってもらいたい」と訴えた。 首相はまた、北朝鮮による拉致事件で踏み込んだ捜査が阻まれた遠因として、「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した」との憲法前文を挙げ、「日本の戦後体制、憲法は13歳の少女(横田めぐみさん)の人生を守れなかった」と述べた。 首相が個別テーマの党会合に出席するのは異例で、首相周辺は「自民党結党以来の目標である改憲の意義を直接訴えたかったのだろう」と話した。 会合では、昨年末に大量当選した新人議員らが、昨年春に取りまとめられた自民党の憲法改正草案の説明を受けた。