早稲田大学がSTAP細胞論文著者で、元理研の小保方晴子氏の博士号取り消し決定を発表した。それに対して、小保方氏は代理人弁護士を通し、「今回の決定には失望している」「不公平」という内容のコメントを発表した。この小保方氏のコメントに、早稲田は「事実と異なる」という主旨で反論している。今回の博士号取り消しに対する小保方氏のコメントを読むと、実にこの人物がみえてくる。前半では、小保方氏がいう「不公平」という主張への違和感を言及し、後半では、なぜ小保方氏は今回のコメントを発表したのかを考えてみたい。 博士論文はたいてい提出すれば合格する 博士論文というのは、提出するとたいていは通る。なぜなら、出す前に、指導教官にみてもらうからだ。不備があれば、「ここのデータの処理がおかしいから直せ」というふうに指摘される。そうやって教官の指導の元で、合格できるクオリティにしてから論文を提出するので、まず落ちない。院
![なぜ小保方氏は「不公平」と批判するのか(上) - 杉浦由美子|論座 - 朝日新聞社の言論サイト](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/b1dc5713c45d9bd53cf9f9eb3d34f41248c212b8/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwebronza.asahi.com%2FS2010%2Fupload%2F2015110500011_1.jpeg)