「音読」の習慣化を提唱する山口謠司さんに聞く 「政治家の皆さんも音読をしていれば、こんな恥を晒すことはなかった」 大友麻子 編集者・ライター 言葉を軽んじる者は民主主義を軽んじる 言葉がこれほど空疎になった時代はあっただろうか。 「そもそも」には「基本的な」という意味がある、という言葉の新たな解釈までもが、閣議決定で決められてしまうとは思いもよらなかった。 発端は2017年1月26日、衆院予算委員会での審議中、「共謀罪」の摘発対象となるのは「そもそも罪を犯すことを目的とする集団でなければならない」という安倍首相の答弁だった。 「そもそも」罪を犯すことを目的としている集団が対象となる。それであれば、「当初は」単なる宗教団体だったオウム真理教は摘発対象外なのか、と野党議員から指摘された首相は、「辞書で調べたところ、<そもそも>には<基本的な>という意味がある」と強弁した。 しかし、主要な辞書で
週に1度はランチに通う、お気に入りの定食屋さんがあった。味がよく値段も手ごろな人気店。満席のため並んで待つこともしばしばだった。 ところが、仕事の都合で3カ月ほどご無沙汰したのち訪ねたら、客は私ともうひとりだけ。どこか荒(すさ)んだ空気が漂う店内で焼き魚定食を食す。ん? 変わらずおいしい。でもこれは早晩潰れるなと店を出た。その通りになった。 本当の原因は知らない。ただ、たとえ味や値段は変わらなくても、かつての行列が途絶え閑散とした店に通う気はしない。人気が衰えた店はどうにも陰気で、ますます客足を遠のかせる――そうです。私はこの思い出話に、安倍内閣の支持率続落を重ね合わせているわけでございます。 * 支持率に一喜一憂するのは端的に言って愚かしい。しかし、現政権にとって支持率の低下は致命傷だ。なぜか。安倍晋三首相が自らの政治の正当性を、支持率の高さによって根拠づけてきたからだ。 4月。民進議員
弁護士や裁判官ら法曹人口を大幅に増やす狙いで国が設立の旗を振り、ピーク時には74あった法科大学院の半数近くが、廃止や募集停止になったことがわかった。2004年のスタート時に参入を広く認めたが、政府による法曹の需要予測が外れたこともあり、来春に向けて募集を続けるのは39にとどまる。全体の志願者は最多だった04年の7万3千人の1割程度にまで落ち込んでいる。 青山学院大と立教大、桐蔭横浜大は今年5月、法科大学院の18年度からの学生募集をやめると発表した。3校を含め、これまでに15校が廃止、20校が募集停止(予定を含む)した。 文部科学省が15年度から司法試験の合格率などによって大学院への補助金をゼロにする制度を導入したことで、同年度に一気に13校が募集を停止。一方で、東大や京大、私立では早大、慶大、中大など一部の法科大学院に人気が集中した。全体の定員(2566人)に対する入学者は1704人にとど
初回公開日:2017年07月30日 最終更新日:2017年07月30日 1.はじめに この記事は形式的には「片瀬久美子さんの事」の続編ですが、内容的には殆ど独立していますので、この記事だけ単独でお読み頂いても構いません。最初はあちらの末尾に追記するつもりでしたが、例によって物凄く長くなってしまったので、新たな記事として書きました。なのでくどい様ですが、今回も結構長いですよ。読まれる方はそれなりに覚悟してくださいね…とだけ言って終わりにするのも何なので、最後まで読んでくれた方には、おまけもあります(いきなり最後までスクロールさせて、おまけだけ読んでも構わないと言えば構わないのですが、ちゃんと本文を読んでいないと解り難いネタもありますよ(笑))。 まぁ冗談はともかくとして、最初にお断りしておきます。本記事では、どうしても必要な場合を除き、政治的な内容に触れるのを、可能な限り避けています。それは
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く