ナスと砂糖だけを材料に、江戸後期から作られている和菓子が千葉県匝瑳市にある。「鶴泉堂」の看板商品「初夢漬(はつゆめづけ)」だ。担うのは店の10代目、大川智丈さん(29)。9代目の父・功修(よしのぶ)さん(64)から伝統菓子作りの技を受け継いできた。今年は台風でナスの収量が落ち、前年の8割しか作れなかったが、いつも通りの味に仕上がった。 鶴泉堂は1781年の創業。初夢漬は、初夢に見ると縁起が良いとされる「一富士二鷹(たか)三茄子(なすび)」から名付けられ、縁起物として正月の贈答用や茶道の茶請けとして長く親しまれてきた。 伝統を受け継ぐ智丈さんは、専門学校で和菓子を学び、他店で2年ほど修業した後、23歳で実家に戻った。 自宅を兼ねる店も作業場もず… ","naka5":"<!-- BFF501 PC記事下(中⑤企画)パーツ=1541 -->","naka6":"<!-- BFF486 PC記事