概要 研究の目的と方法 本研究は、中小企業による「既卒者(学校を既に卒業しかつ正規の仕事に就いたことがない、あるいは正規の仕事を早期離職した35歳未満の若者)」採用の現状を把握し整理することを目的とする。 方法1)政府統計等のマクロデータを分析し、新卒人材が不足している分野を探索した(問題1)。 方法2)JILPTの既存調査(調査シリーズNo.43「企業における若年層の募集・採用等に関する実態調査」)のデータを再分析し、新卒採用枠と中途採用枠において、どのような企業が何のために既卒者を募集・採用したのかを明らかにした(問題1・2)。 方法3)既卒者採用実績を持つ中小・中堅企業にヒアリング調査を行い、既卒者を採用する目的、方法、求める条件、実際の採用事例、制度の活用状況、今後の課題等を尋ねた結果をとりまとめた(問題2・3)。 主な事実発見 問題1:既卒者に対する労働力需要をもつ企業の特徴 方