東京・渋谷と六本木を結ぶ都営バスの24時間運行が21日未明からスタートする。 当面は、週末だけの試験運行だが、短距離の路線バスとしては全国でも異例。2020年東京五輪・パラリンピックに向け、夜の東京の魅力を高める狙いもあり、運行にあわせて、沿線の美術館が閉館時間を繰り下げるなどの動きも出始めている。 ◆深夜の需要 14日午前0時過ぎ。週末の東京・六本木通りは忘年会などを終えた酔客でごった返していた。 JR渋谷駅に向かう「01系統」のバスも、ほぼ満席状態だ。都交通局の担当者は「12月の金曜夜は特に混み合う。終バスや終電を逃した人たちで、土曜日の始発電車が夕方のラッシュ並みに混雑することもある」と話す。 21日以降の土曜日に24時間運行が導入されるのは、この六本木―渋谷間。今の最終便が終了した午前1時過ぎから、電車が動き出す午前5時過ぎまで、それぞれ1時間10分おきに出発、計4往復運行する。