図書館に来て、ボードゲームで遊ぼう――。そんな米国発の取り組みが、日本でもじわりと広がっている。老若男女が一緒に楽しめる場として図書館を開放し、ずらりと並ぶ本にも親しんでもらう狙いだ。 「もうオバケが来てる! サイコロで4が出たら逃げられるよ!」 大阪府東大阪市の府立中央図書館2階の一室。近くの小学3年生、市原愛依(めい)さん(8)が遊んでいたのは、ダンスパーティーの会場に現れたオバケから逃げ回る「ミッドナイトパーティー」というゲームだ。 初めて遊ぶゲームだったが、職員からルールを教わり、すぐに理解できたという。「本を読むのは好きじゃないけど、ゲームがあるならまた来たい」。母の愛美さん(35)は「こんなイベントは初めて。本人も楽しくて仕方がない様子で、図書館を楽しむ良いきっかけになるかも」と話した。 「図書館でゲームを」。そう呼びかけた先駆けは、米国図書館協会だ。 同協会は2008年から毎
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