NASAが公開した部分日食の太陽の表面(2011年1月4日撮影)。(c)AFP/NASA/THIERRY LEGAULT 【3月4日 AFP】太陽活動は11年周期で増減を繰り返すが、活動期に入ったと考えられる2008~09年の2年間、太陽が活発になると増えるはずの黒点がほぼ消滅していた謎を解明したとする論文が、3日の英科学誌ネイチャー(Nature)に発表された。 従来の科学理論によれば、太陽が活発になると黒点の数は増える。黒点が消えたということは、活動の少ない時期が異常に長く続いていたということになる。黒点が消えていた期間は、ここ100年で最長だったという。 太陽表面の黒点は、高度に磁化された荷電粒子、つまりプラズマの集合体だ。プラズマはさながら地球の海流のように太陽表面を循環しており、この循環は「グレートコンベアベルト」と呼ばれている。コンベアベルトは、極域で急激に落ち込み、赤道付近で