歌手や声優の活動をしている女性(当時20)の殺害予告をネット上に書き込んだとして、脅迫の罪に問われた男性被告(24)の初公判が17日、東京地裁で開かれた。 法廷に入ってきたときから、被告には終始落ち着きがなかった。黄土色のスエットを着て、ふらふらと被告人席に着席した被告は、極度の緊張からか、まばたきの回数が異常に多く、視線が一点に定まっていない。被告人質問の際に沈黙が続くことが何度もあり、弁護人だけでなく、裁判官や検察官までもが、心配そうな表情で被告を見つめた。 検察側の冒頭陳述などによると、大分県出身の被告は大学中退後、新聞配達員などをしていたが、「環境を変えてみたい」と札幌に。「仕事につながるようなことを探してこい」という両親の意向も受けてのことだった。札幌市内のネットカフェで寝泊まりしていたという。 新たな出発を求めてやってきた札幌での職探しはなかなかうまくいかなかった。ストレスがた