◇「新学力観」養う場に期待 指導者の養成など課題 最上階のあまった教室。学校の図書館(室)というと、そんなおまけのようなイメージだった時代がある。静か。よく無人で鍵がかかっている。未整理。そんな記憶を持つ世代もあるだろう。今は総合学習や調べ学習、各教科の授業にも積極的に活用し、いつも開いている学習センターの役割を期待される時代。多様な本や資料をそろえるだけではなく、指導者養成も課題だ。隅から真ん中に。学校図書館の位置付けが変わりつつある。【玉木研二】 夏休み前、東京都荒川区立瑞光(ずいこう)小学校。6年の調べ学習が学校図書館で始まった。 区の学校図書館支援室から派遣された藤田利江主任指導員が学校司書、クラス担任と協力して進める。 「お金」「亀」「地震」「セミ」「太陽」「時計」「パンダ」……。さまざまなテーマ群から子供たちは調べたいものを選ぶ。 中央に円が一つ、その周囲に六つの円を描いた紙が