ブックマーク / k-aoi-2.hatenadiary.org (5)

  • 劇場版・涼宮ハルヒの消失の感想ととあるシーンの演出について。 - Feeling or Thinking?

    面白かった。京アニらしい丁寧な作りになっていて、期待を裏切られなかったと思う。全体的に、キョンの描き方が非常にうまいな、と感じた。特によかったのはキョンが谷口からハルヒの情報を聞きすところで、全体的に漂っていた圧迫感と緊迫感が開放されてとても気持ちよかった。多分一番泣きそうになったのはあのシーン。多分次点がPCに長門のメッセージが表示される場面。あれ「憂」でも大好きな演出なんだよなー。 (以下激しくネタバレにつき格納) ただ、ちょっと引っかかったのは、映画のクライマックスにおけるキョンの独白のシーンが過剰に強調されていた点。僕としては「消失」の一番面白いところはあの「日常」と「非日常」の選択シーンだとおもっているので見ている最中は結構興奮して見ていたのだけれど、見終わってから友人と話したりしてやっぱりちょっとやりすぎじゃないか、と言う話になった。しかし、考えてみるとあそこまでやる必然性は

    劇場版・涼宮ハルヒの消失の感想ととあるシーンの演出について。 - Feeling or Thinking?
  • デカルトの密室 著:瀬名秀明 - Feeling or Thinking?

    最近、認知科学がマイブームな感じになっていることもあり、いいタイミングで読めた小説だと思う。 この小説は、ロボットについての話であり、そして同時に人間についての話でもある。ロボットが自我をもつとはどういうことか、ということを考え始めると必然的に自我とは何か、〈私〉とは何か、ということについて考えなければならない。 哲学的な問題を科学のスケールで扱う、ということに個人的にはかなり興味をそそるものがある。それは、多分フィクション的な想像力を現実のスケールに持っていこうとするときに考えなくちゃいけない問題だからなんだと思う。この小説が持つ、現実と空想をリアリティを持って交差させるような意志は、自分が所属している学科に近いところもあって、とてもワクワクする。瀬名秀明を読んだのは今回が初めてなのだけれど、ほかの作品も是非読みたくなった。 アニメ脚家の櫻井圭記は文庫版の解説でこう書いている。 「瀬名

    デカルトの密室 著:瀬名秀明 - Feeling or Thinking?
    min2-fly
    min2-fly 2008/11/29
    先日参加した講演でも紹介されていた。是非読みたい。
  • 『あたし彼女』について - Feeling or Thinking?

    第三回ケータイ小説大賞大賞受賞作『あたし彼女』(著:kiki,リンク:http://nkst.jp/vote2/novel.php?auther=20080001)を読んだ。 あわせて、『ケータイ小説的。』(著:速水健朗)を読んだのだが、そこで書かれているこれまでのケータイ小説と『わたし彼女』とを比較してみると興味深い点が見つかったので、少しばかり考えてみようと思う。(ちなみに、僕はこれまでケータイ小説をまともに読んだことがないので(汗)、この考察はあくまで『ケータイ小説的。』でのケータイ小説観と『あたし彼女』についての比較に基づいたものです) 『ケータイ小説的』によると、ケータイ小説で頻繁に、しかもリアルに描かれているものはデートDV(恋人同士でのDV)と呼ばれる恋人同士の関係である。彼氏が彼女のことを束縛し、時には暴力を振るう。そして彼女はそんな彼氏に対し、自分が至らないせいで彼は怒っ

    『あたし彼女』について - Feeling or Thinking?
  • 生徒会の一存――碧陽学園生徒会議事録1――著:葵せきな - Feeling or Thinking?

    たまには、ギャグで笑えるようなものが読みたいなと思い、話題にもなっているので読んでみた作品。 主人公、杉崎鍵は美少女だらけの生徒会の副会長で黒一点。ギャルゲーエロゲー大好きで自分はこの生徒会でハーレムを作るんだといって憚らないような破天荒な性格で、当然他のメンバーからは路端の石のような扱いを受けている。子供っぽい会長とクールで悪女な書記、男勝りでボーイッシュなもう一人の副会長に彼女の妹で男性恐怖症でBL好きな会計。この五人が繰り広げる日常を綴った作品。 とても楽しめた作品でした。まず、作者自身「四コママンガみたいに読める小説」を目指して書いたというように、ものすごくさくっと読める。キャラクターのノリとか会話のテンポとかを作者さんが完全に分かってる感じがします。西尾維新の会話ほどの破壊力はありませんが、それでも掛け合いだけでも十分に楽しめるというのは素晴らしい。 それと、何より自分にとって、

    生徒会の一存――碧陽学園生徒会議事録1――著:葵せきな - Feeling or Thinking?
  • 批評という方法について - Feeling or Thinking?

    批評という方法、について自分の思うところを述べたいと思います。 僕の場合、批評というのは人に届けるための言葉であり、価値の幅を広げてくれるものだと考えています。そして何より自分を納得させるための言葉でもあります。 このブログを見ても分かるとおり、僕は小説が好きです。特にライトノベルと一般に呼ばれている領域のものを中心に読んでいます。また、いくつかの美少女ゲームもやはり同様に好きです。 ここでどうして好きかという理由をいくつかあげることはできるのですが、だけれどこのエントリには記しません。その理由は、僕が思っていることに共感してくれる人にしか伝わらないと思っているからです。そしてそれはこれまでの僕のブログの記事に書いてきたことでもあります。それは感想と呼ばれるものだからです。 ネットのある現在では、共感だけで多数の人と繋がり持つことは十分に可能です。僕自身、その共感の心地よさだけでも満足して

    批評という方法について - Feeling or Thinking?
    min2-fly
    min2-fly 2008/08/20
    "「欲張った」時に必要になってくるのが批評という方法です。それは、共感を超えて人に届くような、貫通力のある言葉"
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