京都市は8日、東山区元吉町の飲食店「熊の焼鳥 祇園白川」で9月下旬に食事をした2グループの男女計5人のうち4人が下痢や腹痛などの症状を訴え、便からカンピロバクター菌を検出したと発表した。同店では9月に入って別の食中毒が発生しており、今回の患者の一部が食事をしたのは処分後に営業を再開した初日だった。 市は8日から3日間の営業停止処分とした。2グループは25日と27日にそれぞれ食事をしており、「鶏刺し12種盛り」などを食べたという。 同店では9月9、10日に食事をした5人が食中毒になり、市が同24日まで3日間の営業停止処分とした。店舗を運営する会社の男性社長は市の聞き取りに対し、「(鶏肉を生で提供することに対し)甘く見ていた。今後は生で出すかどうか検討したい」と話しているという。 市内の本年度のカンピロバクター菌による食中毒は6件目で、昨年度の5件を既に上回っている。