放送通信産業に変革の波がいよいよ訪れることになりそうだ。その波は、まずモバイルへ到達する。そしてこれまでは別の産業としてみなされてきた放送と通信を一括りにして取り扱う法体系の確立により、両産業領域全体を飲み込んでいく。 iPhoneが日本では難しい理由 米国時間6月29日の午後6時。Appleの携帯電話「iPhone」がApple直営店と提携先のAT&Tの約2000の店頭で発売開始された。初期出荷台数は100万台ともいわれるが、その売れ行きは非常に好調だ。Apple CEOのSteven Jobsが目論むように年間1000万台のiPhoneが全世界に出荷されるようなっていけば、年間10億台の携帯電話市場の一角を数年のうちにAppleが占めるようになってもおかしくはない。ただし、そのAppleの野望に日本市場が貢献することはないだろう。なぜならば、現状の日本では携帯電話通信会社がいかに興味を
新たにアプリケーションを開発する際に、今もっとも注目すべき技術がAdobeの「AIR」、Microsoftの「WPF」、そしてGoogleの「Google Gears」である。それぞれアプローチは異なるものの、ウェブ上で利用してきたリッチインターネットアプリケーションをデスクトップ、もしくはオフライン環境で動かすためのものだ。 今年に入ってから各社のリリースが相次ぎ、大きな話題となっているが、ではこれらの技術によって誰がどのようなメリットを得るのだろうか。今回はAdobeのAIRについて基本的な情報をおさらいする。 Adobeが6月11日にリリースした「Adobe Integrated Runtime」(AIR)のベータ版は、もともと「Apollo」という開発コード名で呼ばれていた、デスクトップアプリケーションの実行環境である。ユーザーはクライアントマシンにAIRランタイムをインストールし
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