伝説のすし職人に米国人が迫る 日本を代表するすし職人の姿を米国人が撮ったドキュメンタリー映画「二郎は鮨(すし)の夢を見る」。主人公は東京・銀座のすし店「すきやばし次郎本店」の初代店主、小野二郎氏(87)で、同店はレストランなどの格付け本「ミシュランガイド東京」で2007年に最高評価の「三つ星」を受けて以来、6年連続で三つ星に選ばれている名店だ。 監督、製作、撮影を手がけたデビッド・ゲルブ(29)は、子供の頃から家族旅行で何度も日本を訪れ、コハダ、中トロ、ウニが大好物。すしを題材にした映画を撮ろうと企画し、父親のメトロポリタン・オペラ総帥、ピーター・ゲルブ氏(59)が料理評論家、山本益博氏(64)と知り合いのため山本氏に小野氏を紹介してもらった。 「山本さんが二郎さんに『彼(ゲルブ監督)なら大丈夫』といってくださった。最初はカメラを持たずに観察し、私の存在に慣れてもらおうとした。カメラを回す