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ブックマーク / www.gentosha.jp (10)

  • 〈老い〉を強調することでデュラスの原作を見事に演出した 高浜寛『愛人 ラマン』|マンガ停留所|中条省平

    今月ご紹介するのは、マルグリット・デュラスの小説『愛人 ラマン』の高浜寛によるマンガ化作品です。 原作の『愛人 ラマン』は1984年に発表されました。当時70歳の大作家デュラスがフランスの植民地ベトナムで暮らした少女時代を回想し、15歳で中国人富豪の息子の愛人になった事実を記した自伝的小説としてセンセーションを巻きおこしました。そして、ベストセラーになり、権威あるゴンクール文学賞まで受賞したのです。難解な純文学作家として知られるデュラスに、降ってわいたように訪れた、突然の世俗的な成功でした。 翌1985年には日語訳が刊行されました。デュラスの小説としては例外的に分かりやすい文章で書かれ、また、清水徹の名訳のおかげもあって、かなり評判になりました。 しかし、この小説が日で大いに売れたのは、1992年にフランス映画『愛人 ラマン』が公開され、大ヒットしたからです。とくに、まだ10代だったヒ

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  • HACK#3 社内同士のほうが険悪<【小説】オフィスハック>ダイハードテイルズ - 幻冬舎plus

    ◆STORY◆ 肥大化し身動き不能となった巨大企業「T社」。社内調整専門部署「四七ソ」の香田と奥野に、今日も新たな社内調整指令がくだる。オフィスの中のクソ野郎どもを、スタイリッシュかつアッパーに撃ち殺せ! テイルゲート! ショルダーサーフ! 禁断のオフィスハック技の数々を正義のために行使せよ! ☞ 前回までの話はコチラ ◆#5◆ 「いや、参ったねェ」 室長は愛想よく言った。 「月初は今月暇だなァなんて思ってたけど、そういうこと考えるとダメだね。テキメンに来るね」 おれと奥野さんは、室長と共に60階「空中テラス」に繋がるエレベーターの中にいる。壁にへばりついたような縦のガラスチューブを上下する、見栄っ張りなエレベーターだ。 この社ビルは、16階建て、60階建て、88階建て、103階建ての四つの棟を合体させたキメラだ。融合したそれぞれの建物の屋上部には植林が行われ、空中テラスとして社員の憩い

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  • HACK#2 なにがオンライン研修だ<【小説】オフィスハック>ダイハードテイルズ - 幻冬舎plus

    ◆STORY◆ 肥大化し身動き不能となった巨大企業「T社」。社内調整専門部署「四七ソ」の香田と奥田に、今日も新たな社内調整指令がくだる。オフィスの中のクソ野郎どもを、スタイリッシュかつアッパーに撃ち殺せ! テイルゲート! ショルダーサーフ! 禁断のオフィスハック技の数々を正義のために行使せよ! ☞ 前回までの話はコチラ ◆#4◆ 年上の部下ってのは当に困る。正直どんな話をふったらいいかわからないし、常にその……緊張感があった。 「ア……どうも」 「どうも」 今朝も会話の糸口は掴めなかった。おれは手持ち無沙汰を感じ、PCを立ち上げて隅のコーヒーを淹れに行った。備品のPCは遅くてひどいものだが、コーヒーマシンがあるのはいい。 「俺も飲もう。オカワリちゃん」 室長が馴れ馴れしい口調で隣にやってきた。 「早いねえ香田ちゃん。どうしたの」 「まあちょっと。テンション上がっちゃって」 おれは言葉を濁

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  • HACK#1 会議室で拳銃所持|オフィスハック|ダイハードテイルズ

    オフィスハック 2017.11.25 公開 ポスト <今だけ無料連載>前代未聞のサラリマン殺陣(アクション)!! HACK#1 会議室で拳銃所持ダイハードテイルズ ◆STORY◆ 肥大化し身動き不能となった巨大企業「T社」。社内調整専門部署「四七ソ」の香田と奥野に、今日も新たな社内調整指令がくだる。オフィスの中のクソ野郎どもを、スタイリッシュかつアッパーに撃ち殺せ! テイルゲート! ショルダーサーフ! 禁断のオフィスハック技の数々を正義のために行使せよ! ☞ 前回までの話はコチラ ◆#1◆ プロローグ 「ですから、このような事は倫理的にも決して許されず……アグッ!」 峰の視界にスパンコールじみた星が散った。背後から後頭部を銃底で一発。まるで映画のような手際だった。オフィスに銃。法治国家ではあまり馴染みのない絵だが、残念ながら現実だ。 峰はハーマン・ミラー製の黒いチェアから灰色のカーペット床

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  • 前代未聞のサラリマン殺陣(アクション)!!|オフィスハック|ダイハードテイルズ

    『オフィスハック』(著=兌有/杉ライカ、画=オノ・ナツメ) 幻冬舎plusで立ち読み・購入 Amazonで購入 【スーツ男子バディのお仕事は銃撃戦!?】シリーズ累計150万部「ニンジャスレイヤー」チームが描く衝撃の社内スパイ・アクション!時は2018年、東京・丸の内。巨大企業T社には「消費者をナメくさっている」事業で荒稼ぎする社員が次々誕生。彼らの不正が世に出ればT社へのダメージは計り知れない。その前に証拠を押さえ部署ごと解体するのが人事部特殊部隊「四七ソ(よんななそ)」の仕事だ。31歳子持ちの香田は、年上の後輩・奥野とバディを組んでいた。ある日、AIをフル活用してパクりブログを量産する部署への社内調整依頼が入る。順調にサーバールームへ侵入した二人だが、突然、武装したコンサルタントに襲撃を受けた! 血を流す奥野。はたして無事に任務を遂行できるのか!?

    前代未聞のサラリマン殺陣(アクション)!!|オフィスハック|ダイハードテイルズ
  • 【改元特集】会社に必要なのは「やる気のある人」より「機嫌の良い人」〔再掲〕|仕事ができる人はなぜモチベーションにこだわらないのか|相原孝夫

    仕事ができる人はなぜモチベーションにこだわらないのか 2019.05.04 公開 ツイート 令和の働く心得 【改元特集】会社に必要なのは「やる気のある人」より「機嫌の良い人」〔再掲〕 相原孝夫 パワハラ、モラハラ、セクハラ等、ハラスメント防止への意識は高まる傾向にあるものの、自覚的ハラスメントが横行しています。職場でその時の気分のままにまき散らされる不機嫌も、自覚なきハラスメントのひとつではないでしょうか。 機嫌の良さは、職場の雰囲気、仕事の効率を上げる第一歩。さらに大事にしていきたいものです。 そのヒントを、『仕事ができる人はなぜモチベーションにこだわらないのか』からお届けします。 不機嫌をまき散らすのは幼稚さの表れ 人のモチベーション云々に関わらず、結局、周囲に影響を及ぼすのは、その人の振る舞いである。常に機嫌よく振る舞える人もいれば、不機嫌を前面に出してしまう人もいる。モチベーショ

    【改元特集】会社に必要なのは「やる気のある人」より「機嫌の良い人」〔再掲〕|仕事ができる人はなぜモチベーションにこだわらないのか|相原孝夫
  • これでいいのか!? 2016年のマンガベスト10『このマンガがすごい!2017』『このマンガを読め!』|マンガ停留所|中条省平

    マンガ停留所 2017.02.14 公開 ツイート これでいいのか!? 2016年のマンガベスト10 『このマンガがすごい!2017』『このマンガを読め!』 中条省平 2016年も終わり、マンガの世界でもベスト・ランキングが発表されました。 主な媒体は、宝島社刊行のムック『このマンガがすごい!2017』と、季刊カルチャー誌「フリースタイル」の特集「THE BEST MANGA 2017 このマンガを読め!」です。例によって両者のベストテンを列挙します。ただし、『このマンガがすごい!』は「オトコ編」と「オンナ編」に分かれているので、それぞれベスト5作品です。

    これでいいのか!? 2016年のマンガベスト10『このマンガがすごい!2017』『このマンガを読め!』|マンガ停留所|中条省平
  • メディアと文学に今後も吹き荒れる「トランプ現象」とは?<新春対談3>速水健朗/仲俣暁生 - 幻冬舎plus

    小説であれ何であれ、作品が生まれれば、テレビや新聞以上に無視はできない“ネット”の影響。文学とメディアの深くて新しい混沌関係は、これからどう進むのか? AI人工知能)が書く短編小説も注目された象徴的な2016年を振り返りつつ、今後の展望を探ります。 対談は、速水健朗さんと仲俣暁生さん。現代文学から政治、社会、都市、インターネットに至る“同時代の表現”を自由に行き来し、独自の視点で切り込み続けるお二人の目に、いま見えるものとは――。全4回でお届けします。 (構成:漆原直行 写真:岡村大輔) ■フィクションが、リアルに、えげつなく出現し始めた「トランプ以後」 仲俣  新年だから、景気のいい話をするほうがいいんだろうね。 速水  ただ、この座組でテーマがメディア・文学となると……。 仲俣  景気がいいわけないかな(苦笑)。 速水  そうですねぇ(苦笑)。まずメディア的事件を挙げるとしたら、ト

  • カフェイン難民の昼と夜【リバイバル連載】|移動時間が好きだ|pha

    pha 1978年生まれ。大阪府出身。京都大学卒業後、就職したものの働きたくなくて社内ニートになる。2007年に退職して上京。定職につかず「ニート」を名乗りつつ、ネットの仲間を集めてシェアハウスを作る。2019年にシェアハウスを解散して、一人暮らしに。著書は『持たない幸福論』『がんばらない練習』『どこでもいいからどこかへ行きたい』(いずれも幻冬舎)、『しないことリスト』(大和書房)、『人生の土台となる読書 』(ダイヤモンド社)など多数。現在は、文筆活動を行いながら、東京・高円寺の書店、蟹ブックスでスタッフとして勤務している。Xアカウント:@pha

    カフェイン難民の昼と夜【リバイバル連載】|移動時間が好きだ|pha
  • 第2回 ネットは“第2の建前”を増やしただけだった|ジェーン・スー『貴様いつまで女子でいるつもりだ問題』×東浩紀『弱いつながり』刊行記念対談|東浩紀/ジェーン・スー

    ジェーン・スー『貴様いつまで女子でいるつもりだ問題』×東浩紀『弱いつながり』刊行記念対談 2014.08.07 公開 ツイート 「私たちは、『男と女の違い』をもっと知るべきじゃなかろうか」 第2回 ネットは“第2の建前”を増やしただけだった 東浩紀/ジェーン・スー 「人生は“うっかり”と“あきらめ”の連続」だから、「計算してもしょうがない」という意見の一致を見た第1回から、次第に話題はネット論へ。いつのまにかネットは、“持てる者”は“持たざる者”を気遣いすぎる世界になってしまったようです。 (構成:福田フクスケ 撮影:牧野智晃) ジェーン 私は東京生まれ東京育ちなんですが、以前ブログで、東京に幻想を抱いてやってくる地方出身者に対する複雑な感情を書いたら、「地方出身者を疎ましく思うなんて何事だ」という罵詈雑言を、はてなのブコメなどで多数見るハメになりました(笑)。一方で、同じ東京出身者からは

    第2回 ネットは“第2の建前”を増やしただけだった|ジェーン・スー『貴様いつまで女子でいるつもりだ問題』×東浩紀『弱いつながり』刊行記念対談|東浩紀/ジェーン・スー
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