『君の名は。』が公開22週目にして9週間ぶりに1位返り咲きという、もう呆れるしかないニュースについては、既にいろんなところで報じられているので深追いはするまい。これでアカデミー長編アニメ映画賞にでもノミネートされていたら(十分に可能性はあった)さらにとんでもないことになっていたはずだが、惜しくもノミネート漏れ。1月22日までの累計興収は235億6000万円。このままでいくと、歴代興収3位の「アナと雪の女王」の254億8000円を超えるまで劇場公開が続くかもしれない。 動員ランキングの順位だけが一人歩きしがちな興行関連の記事にあって、本稿で重要視しているのは興行の半分以上を決定づける各作品のスクリーン数と、その週の興行全体の数字。その視点でいくと、『君の名は。』の通算13回目の1位という記録は確かに偉業ではあるが、先週末2日間の興収1億7400万円という数字は正月作品の余勢がまだ残っている例