はじめに 代表作「南くんの恋人」や「ファザーファッカー(小説)」などで知られる漫画家の内田春菊さんの作品に「水物語」というのがあります。 全4巻の作品ですが、ストーリーをごく簡単にまとめると「ある既婚者の中年男性が18歳のアヤというホステスと出会い、恋愛関係になって、色々なんだかんだあって最後は別れる」という話です。 (印象的な一コマ) 2000年の作品で、私が最初にこの作品を読んだのは20代の中頃でした。 私は単行本を持ってるのでその後何度も読んでいるのですが、この作品が私にとって何年経っても色褪せないのは、期間を空けて読むごとに新たな発見があるからです。 若い頃読んだ時にはさして引っかからなかったり、ピンと来なかったりした場面ごとの登場人物のセリフや表情が段々と「あぁ、この感じ分かるなぁ…」と新たに理解できるような感覚があります。 それで今でも面白くて時々読み返しているのですが、このと
![恋愛工学は「自分だけが主人公」のゲームのようなもの - 限りなく透明に近いふつう](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/713c6205b2afd78e37bd2e5335379aafe0673694/height=288;version=1;width=512/http%3A%2F%2Fcdn-ak.f.st-hatena.com%2Fimages%2Ffotolife%2Fn%2Fninicosachico%2F20150818%2F20150818090154.jpg)