従来、メディアは供給者の制約条件と意志によって垂直統合された状態で提供されてきた。今やその立場は逆転し、ユーザーを起点としたメディア/コンテンツのデザインが求められている。それはインターフェースの在り方だけではなく、深くその構造にまで到達する運動論になっていくだろう。 広告費はマスメディアには戻ってこない マーケティングの教科書では、第1章(あるいは比較的前半に)に必ず「4P(Product:製品、Price:価格、Place:流通、Promotion:宣伝)」というフレームワークが掲げられている。そして、この4つのPが相互作用しながら、その製品の成否を決定するという議論がなされている。しかし、このシンプルかつ強力なフレームワークが故に、万能ではないという直感も、多くの読者にはおありだろう。そう、特に消費者向け製品では、一度でも価格を落とせば、消費者心理から他の3つのPをいかに操作したとし
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