全国各地で高校野球の予選が始まっている。沖縄県ではもうすでに嘉手納高校が全国一番乗りで甲子園の切符を手にした。 我が母校、埼玉県立春日部高校は、3回戦で八潮高校にコールド負け(7回、9対0)を喫し、すでに夏が終わった。3年生は、最後の戦い「受験勉強」に向かって気持ちを切り替えていることだろう。 監督が出したサインは「笑え」 神奈川県大会を報じるスポーツ新聞の記事に目が留まった。 その名も「スマイル大作戦」。 神奈川の星槎国際湘南(星槎国際高校湘南校)が、足柄高校を相手に7回コールドで初戦を突破した。この試合で1年生の4番打者、松下壮悟君は4打数4安打の大活躍。投手の2年生本田仁海君も、被安打1、毎回の11奪三振で完璧に相手を抑えた。 これだけなら、全国どこにでもある戦いぶりだが、面白いと思ったのは、チームを率いる土屋恵三郎監督(62歳)の出すサインだ。 1年生の松下君が打席に入ると、土屋監