RHELのサーバにてNICを複数持つ場合、両方のNICから適切に通信できるよう設定しないと、通信の行きと戻りが異なる「非対称ルーティング」となる場合がある。非対称ルーティングの場合、途中にファイアウォール等があると正常に通信を許可することができず、想定した通信ができない。 このような状況を解消するため、RHELにてPolicy Based Routing (PBR)を設定し検証してみた。以下に検証内容と設定手順を記載する。 環境 OS : RHEL 7 NIC1 (ens192) : 192.168.11.191/24 NIC2 (ens224) : 192.168.33.191/24 通信要件 以下通信要件を実現するルーティングテーブルを作成する。 NIC1で受けた通信はNIC1から返す NIC2で受けた通信はNIC2から返す 対象サーバから送信する通信はNIC1側から行う 通信概要図を
![RHEL 7やCentOS7でPolicy Based Routing (PBR)を設定する](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/1aa73a532ea304f880911cc719b6687d8e2b0349/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fblogger.googleusercontent.com%2Fimg%2Fb%2FR29vZ2xl%2FAVvXsEghw89RJ76MV2MLkJsHdGIqYaGleGbnsPwVZnQx9LTF-4Pvh_1wMS7HGt6Z5-Gk5JmSmhsVKBf9MiRorjmFM4BuBxSK6Ydp6D3Z_DP_HV_LTzNfVSTIcs530_c7HoEUCDhsIrRUFhLMgZ0%2Fw1200-h630-p-k-no-nu%2FPBR_001.png)