ーーまず、雲は何でできているのでしょうか? 川村:水蒸気ですね。もう少し詳しくいうと、「エアロゾル」と呼ばれる大気中の微粒子に水分子がくっつき、それが集まって雲になります。 あまりに空気がきれいだとエアロゾルが少ないので、雲はできにくくなります。なので、少し空気が汚いぐらいの方が雲は生まれやすいんですよ。 ーーおもしろいですね。雲にはいろんな見た目のものがありますが、実際はどれくらい種類があるのでしょうか? 川村:普段みなさんが見ている雲は、巻雲・層雲などおよそ10種類に分けられます。 おおまかには地上から2kmと6kmのところにそれぞれ目安があって、地上から2kmまでの下層雲の雲は「水滴」、6kmより高い上層雲の雲は「氷」でほとんどが構成され、間の中層雲の雲ではその2つが共存しています。 ーー筋斗雲を分類するとしたら、どの雲になると思いますか? 川村:筋斗雲は見た目がもくもくしていますよ