自身が「まったく売れない営業マンでした」と打ち明けるのは、『会話の達人の話し方を真似したら人見知りの僕でも楽しく雑談できました』(松橋良紀著、SBクリエイティブ)の著者。全国の営業マン430人中、常に下から数えたほうが早かったといいますが、あるとき心理学を学んだことから雑談力がアップ。一気にトップセールスになったのだそうです。 つまり本書には、そんな経験に基づいたエッセンスが詰め込まれているというわけ。第3章「もう沈黙は怖くない! どんな人とも盛り上がる『質問』のコツ」に焦点を当ててみましょう。 沈黙が訪れたらどうすればよいか 「無口でしゃべらない相手は困る」という意見を、著者は「単なる言い訳」だと斬り捨てています。なぜなら相手に非があるのではなく、それは質問が下手なだけだから。そして雑談を上達させる基本は、「相手の話を聞くこと」だともいいます。いわば雑談は「なにを話すか」ではなく、「なに